経営者と従業員はなぜすれ違うのか

経営者と従業員の橋渡し的な事もコンサルで行う村上です。

 ＠鷺沼発マネーコンサルティングスラッシュオー兼資産バランスプロジェクト 

居酒屋では会社批判、最近では政治に対しての意見が渦巻いてますね。両者の意見を聞いてみるとお互い最もだと思うもんです。でもなぜか分かり合えない事も多々ある。これはある一つのことで説明できて、こういう心持ちでいた方が楽かもってお話しです。 

目次 

理由は例を用いて話すから考えてみてね。

 会社の意思決定はどうなっているのか？ 

どう意識して働けば良いのか？ 

理由は例を用いて話すから考えてみてね。 

経済学には「合成の誤謬」という言葉があります。むむ・・・難しい言葉！と思わないでくださいね。ちゃんと説明します。 

例えば、 4人家族でお父さん（45歳）・お母さん（40歳）・長男（14歳）・長女（8歳） としましょう。一番の権力者はお母さん(笑) 

・お父さんは仕事が忙しく21時帰宅が通常。仕事をやりくりすれば週に2～3日は20時には家に帰れます。土日休み。

・お母さんはパートで働いており、帰宅は17時。スーパーで働いているので肩こりが悩み。

・長男は受験生。学校から帰ると17～19時と22時～1時までは勉強しています。 

・長女は小学生。お友達の家から17時には帰り、お菓子を食べたり本を読んだり。20時から明日の学校の宿題をします。

 では、あなたはお母さんです。 

質問　家族の団欒の為に夕食はなるべくみんなで食べようと思っています。 　　　

週何日、何時から夕食を食べることにしますか？ 

 ちょっと考えてみてください！ 

いろんな答えがあると思います。土日だけ一緒に食べればいいや！とか、20時から週に2日程度にしようかな？などなど・・・ 

 では、その決定は誰からも不満や不都合がでませんか！？ これまたですね・・・必ず出るんです。

これがつまり、「合成の誤謬」です。

 合成の誤謬とは、個々人の最適は全体（家）の最適とはなりませんし、逆もまたしかりということです。 

良い事なのに個々人の最適に合わない為直属の私が避難された実際にあった話をしましょう。

 証券会社は基本的にハードワークです。朝6：30には出社していますし、会社を出るのは22時過ぎてるなんて普通です。そこで会社は残業を減らそうとなったわけですね。人を人と思わない証券会社としては珍しくgood jobです。 

一人の社員が近づいてきました。何かと思うと残業したいとのこと。

 理由は残業代が減ると車の駐車場の代金が払えないから。 そうは言われても、会社の決定ですし・・・残業減ることは良い事じゃないの？と却下しました。身体も大切ですしね～ 

ま、結局何を言われたかと言うと、「村上は部下の生活なんて考えていない」と周りに言っていたそうです。 

会社の意思決定はどうなっているのか？

 ここまでの説明で何となくでも「合成の誤謬」が身近に感じて頂けましたでしょうか？では意思決定はどうなっているかを書くと、

全体（会社）の最適は経営者、個々人の最適は従業員が決定している。 

これは無意識でもそうなっています。 

ちなみに、従業員の方が会社つまり全体最適を考えることは素晴らしいことです。ですが、決定はできないというだけ。 

従業員の気持ちは無視ですか？と聞かれそうなので補足。 気持ちを汲み取ろうとしている経営者の方は沢山います。ですが、従業員一人一人にピッタリ合った経営って物理的に難しいと思います。特例ばかりになるし、それはそれで特例に文句言う人も出てきますしね・・・ なので、気持ちを汲み取るのと反映するのは別物とご理解されるのが良いと思います。

 どう意識して働けば良いのか？ 

結局のところ、全体を考えるのと個々を決定するのは別の人です。 会社を経営する権利を経営権と言いますが、その権利が無い人が言う事は良くてアドバイス程度のモノです。

気持ちはすっごいわかるのですが、逆に会社から毎月いくら貯金しなさい！とか、子供にお小遣いもっとあげなさい！って言われたら、家庭に口だすな！！！って思うのと同じこと。

また、情報量が違います。

 従業員は同僚の話や、変化の情報、顧客の直接的な情報が沢山入ってきます。逆に経営者にはその情報は入ってこない。 

経営者は会社の資金や銀行、経営者間の情報が入ってきます。従業員の方がそこまで知ることは難しいでしょう。  

それならば、出来事や決定に反応するより対応する方が前には進みやすい。 

反応とは、決定に対しておかしい！とか違う！なぜ？好き！嫌い！など感情を発すること。思う事、考える事は悪いことではないです。発することが問題ね。

 対応とは、出来事を受け入れて、行動を決定することです。

 対応することを説明すると、従順になれという事ですか？と聞かれる時がありますがそれは違います。やらないと意思決定することも行動です。それなりにリスク（服務規程違反等）は伴いますので、理解して行動するならばよいと思います。

 一番多くて生産性が下がるのが、イヤダ！って反応をしながら従うこと、リスクは取らないけど反応だけすることですね。コンサルとしてもそれが一番会社にも本人にも無駄なので、厳しく対応することが多いですかね。 

 というわけで、経営者と従業員がお互い理解できると幸いです！ 

そんな私どもに資産・運用・保険・コンサルの相談したい方や村上にひとまず会ってみたいという方は下記連絡先までご一報くだされば幸いです。 

 ※多くの方が当初メールで頂いております。

 ※たまにコンサルもしています。

 毎日あなたのそばにいることはできません。 

 でも、毎日あなたを応援しています。

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